アズレンの復刻イベの新規艦がようやく揃って月末のイベまで手が空いたので、話題のスマホゲー、アビス・ホライズン、通称アビホラをちょっと体験してみました。
とうとう艦これAC(モドキ)が自宅で!
アビス・ホライズンを見た瞬間誰もが思ったであろう「艦これアーケードじゃん!」という思いそのままにあまりにも艦これACですね。
UI周りのグラフィックはかなり高水準。
スマホでこんなゲームができる時代になったなんてほんといい時代ですね。
んんん? どっかで見たデザインだぞ。
敵艦のカットイン演出も派手。
大型艦との戦闘はワクワクする。
海や背景のテクスチャはやたら奇麗。
忙しい戦闘
オート戦闘がいまいちで、空母編成してるのに一度も航空隊を飛ばすことなく敵艦隊に一直線に突撃して近接戦闘の殴り合いを始める。敵に近づきすぎると180度ターンして敵に背中向けてまっすぐ戻ってくる。
かと思ったら超々遠距離で航空戦しか仕掛けなくて戦艦巡洋艦が何もできずにターンが終わる。
演習でなぜか棒立ちになって、行動ゲージ残ってるのに一切の攻撃をしなくなったりなど、かなり粗削りだと感じた。
なので自身で操作することも多くなるけど、スマホだろうがNoxplayerだろうが、艦隊の動きにはかなりの慣性がかかり、敵の雷速も速くて回避は至難の業。
Noxplayerによるハードウェアゲームコントローラーの恩恵がほとんど受けられない。
とはいえスマホ実機でプレイするとものすごい発熱するうえにバッテリーがガンガン減っていくので、Noxplayerでのプレイを推奨します。
Noxplayerのインストールや設定方法はこちらの記事をどうぞ。
敵雷撃の瞬間にアンカーブレーキと陣形を単横にすると回避できることもあるけど、だいたいは食らってしまう。陣形変更って慣性がかからず一瞬で切り替わるので、タイミング次第では回避に使えますね。
UIが自分のターンと敵のターンで変化するうえに、陣形の変更や交戦距離などを考慮しながら戦うことになり、かなり忙しい戦闘になる。
艦載機のアウトレンジ攻撃も武装が弱いせいかほとんど削ることができなくてむしろ行動ゲージがもったいない。一気に接近して主砲だけで殴り合うほうが強い。
オートモードがもっと便利ならいいけれど、経験値稼ぎがひたすら周回するしか手がないのでこれはきつい。ネット見たりテレビ見たりしながらのいわゆる「ながらプレイヤー」が快適に遊べるようになるには、今後のアップデートによるオート戦闘の性能向上にかかっているかも知れない。
追記:
空母を編成から外して戦艦巡洋艦だけで主砲オンリーの殴り合いにしたらオートでもガシガシ攻略できるようになりました。いいのかこれ。
空母と戦艦は混ぜちゃダメなのか。そして駆逐艦はレースマップ以外お荷物でしかないというのがまた大味。
空母は空母だけの編成にすると超遠距離のアウトレンジから「ずっと俺のターン!」できることも。ほんと大味。
オート戦闘のAIは当初よりはマシになってきているような気がするが、障害物やマップの端に追いやられて身動きできないままタコ殴りにされたりすることもよくある。
このスクリーンショットも圧倒的優勢状態から一転、ボコボコにされて敗北した。
このゲームのAIはたぶんルンバより劣る。
艦これ二期は相当グラフィックを強化しないと古臭さを払しょくできないなぁ。
史実がどうこうとか面倒なうんちくをすること自体まったく無意味といえる世界観。
これなんてどうみても可変翼爆撃機B-1ランサー。
3Dの戦闘は高水準のモデリング。キャラクターモデリングはもう一息
最近のスマホゲームはもうすごいですね。
こんなレベルまでグラフィックが奇麗になってもはや据え置きコンシューマーゲーム機の立場が危ういとすら感じる。
キャラクターの3Dモデリングはもう一歩というか、10年くらい前のオンラインゲームのレベルにある。つまりローポリゴンのローテクスチャ。
ただ、休暇モードなどはポリゴンが向上してけっこうきれいになる。開発の力の入れどころがずいぶん偏ってる気がしなくもない。
2Dのイラストはアズレンより少し野暮ったい感じが残る。初期の戦艦少女のちょい上というランクで戦艦少女Rまであと一息といった水準。
無印戦艦少女がこんな感じのイラストだった気がする。
全キャラにボイスが付いていてしかもしゃべりまくる。
戦闘時とか母港だけじゃなく、ストーリーのセリフまでしゃべるフルボイスだ。
3Dキャラを愛でるパンツゲーム
これは紳士のためのパンツゲームです。
スカートが別テクスチャで独立したパーツになっていてヒラヒラしまくりでやたらパンチラするばかりか最初からパンツみせてるやつも多数いる。
艦これACのモデリングには遠く及ばないが、母港での鑑賞や休暇島の写真撮影とかARモードなど、あきらかに狙った感満載のゲームデザインです。
おさわり無料って素晴らしいですね。
かつてオンラインゲームでMoEやエミル・クロニクル・オンラインなどローポリゴンで荒いグラフィックにもかかわらずやたらパンツに開発リソース(情熱)を割いていたゲームを思い出す。この熱意は評価したい。
スキル「バーサーカー(狂戦士)」。狂ってるのはあんたのコスチュームだよ!
ちなみに胸部装甲も別パーツで定義されていて揺れまくる。
やっぱ大破グラフィックほしいなぁ。
撮影ボタンの左のボタンは・・・
アングルの変更ができる。
中腰や寝そべって撮影する超ローアングラーモードがある。
頭おかしいぞこのゲーム!(褒め)
アングル変えてみましょうか。
評価トリプルS!
どうやらパンツが見えると高評価っぽい。
バカだろこのゲーム!(褒め)
最初からパンツ丸出しの痴女は正面から撮るだけで高評価になる。
訴訟のゆくえは
アビホラリリース時に艦これ運営が牽制を出したりセガが直々に仮処分申し立ての訴訟という行動にまで出て話題になりましたね。
「アビス・ホライズン」に対する配信等差止仮処分命令申立てについて
2018年7月11日
株式会社セガ・インタラクティブ(東京都大田区 代表取締役社長CEO 杉野行雄)と株式会社C2プレパラート(東京都港区 代表取締役社長 田中謙介)は、『艦これアーケード』等に係る権利保全を目的として、2018年7月11日に、MorningTec Japan株式会社に対して、「アビス・ホライズン」の日本国内での配信等の差止めを求める仮処分命令申立てを東京地方裁判所に行いました。
当社は、MorningTec Japan株式会社が、スマートフォンゲームアプリ「アビス・ホライズン」を配信等する行為は、当該ゲーム中の影像に係る表現等に関して、当社および株式会社C2プレパラートの『艦これアーケード』等に係る著作権の侵害に該当し、不正競争防止法違反にも該当するものと判断し、本申立において当該主張を行っております。
当社は、時間をかけて創出されるコンテンツの価値を大切にする為、これらの行為に対して今後も厳格に対処して参ります。
訴訟の内容が明確ではないのでなんとも判断できないけど、「影像に関わる表現等」「著作権の侵害」と言っているので、なんらかの特許に抵触しているのでもなければセガが勝つのは難しいのでは。
特許を盾に始まったイナズマイレブン問題も6年経って未だに決着していないほど長引いているのに、判例の乏しい「似ているから」だったりするとかなり分の悪い戦いになる。
それでもセガが訴訟に踏み切ったのは「顧客(ゲーセン)に対しての政治的ジェスチャー」が主な理由じゃないかなと思う。仕事してますよってアピール。
セガのビジネスモデルはBtoBtoC。最終サービス享受者はユーザーだけど、実際セガの商売相手はゲーセン。高い金払って筐体買ってくれるゲーセンに対して、類似ゲームには断固とした態度で当たるという姿勢を見せることが大事なんですよね。
この訴訟がどうなるか、僕は法律に疎いのでさっぱり予測がつきませんが、イナイレよりも長引くんじゃないかなぁ。
まだまだ粗削り
ちょっとプレイしただけですが、戦闘バランスもUIもまだまだ粗削りだなと感じました。母港での操作もこれから先キャラや装備が増えていくと管理するのがかなり面倒なことになりそうな煩雑さを感じる。作り込みが甘い、まさにその一言。
いずれも今後のアップデートで改善可能な範疇だし、モデリングも進歩していけば一定のユーザーを確保し続けそうではあります。
思ったよりも遊べる、という感想です。艦これACにはない「スキル」というゲーム性で艦の個性も出てくるし、手の平のスマホでこれだけのゲームが遊べるという点を大きく評価したい。
他にも鑑賞モードなどが充実しすぎていてむしろ本来のゲームの目的以外で楽しめそうです。
もっとモデリングの品質が上がるとうれしい。
僕のスマホはジャイロセンサーが付いてなくてARモードが楽しめないのがくやしい。やっぱジャイロセンサーついたスマホが欲しいですね。エッチなVRゲームも遊べるし。
そんなわけで、なんだかんだ言ってセガが目くじらを立てて警戒するほどの脅威ではないなと感じました。
アビホラによって艦これACのプレイヤーが引退してアビホラへ移行するというのは考えにくいし、どちらかというと新規のアビホラプレイヤーが、艦これACのほうが完成度が高いと聞いて気になってゲーセンに足を運ぶかもしれない。
戦艦少女もそうだったけど、あまりにも艦これを模倣しすぎたというマイナスがありますね。戦艦少女はゲームシステムが艦これに似すぎていたために、じゃあ艦これでいいじゃんということになってしまったのも大きなブームを起こせなかった一因だと思う。
アズレンはうまく隙間を狙ったと思う。「艦これでいいじゃん」ということにならないよう独自の土俵を作ったのだから。
とはいえ別に対立煽りでアズレン最高!とか言うわけじゃなく、あれもそんなに大したゲームシステムではないので、ユーザーはやりたいゲームをやればいいと思います。
僕は中華だろうがなんだろうが自分がやりたいゲームを好きにやるだけです。
以下どうでもいい最近の僕のゲーム事情です。
アズレンはZ25以外は建造ガチャ50連くらいで全部そろったものの、そこからZ25が出るまでさらに150回まわして合計200回の建造でキューブを400個溶かしてようやく出ました。なんとか致命傷で済みました。
艦これは・・・ボーキ以外の資源がカンストしたので遠征も出さずログインさえしていない状態。2018年春とか言ってた2期はいつ来るんですかね。リアルイベに注力しすぎて肝心のゲーム本家は放置みたいになってますね。
トレカ出てるじゃん・・・。