僕は基本的にテレビを見ない人間ですが、唯一毎週見ている番組があります。
朝日放送の
です。
ちなみにテレビを持っていないのでネットのTVerで見ています。
テレビで見逃しても1週間公開されているので見逃し視聴にもおすすめ。
視聴率20%台を連発!
「田舎の一軒家にアポなし取材」
っていうだけの番組がなぜにここまでの人気番組となったのか。
そういう肩苦しいうんちくみたいなのはそのへんのエンタメメディアがさんざん書いているので、普段テレビ見ない僕が個人的にこの番組の何が好きなのかだけを語ります。
まず、
うるさくない
というのがいい。
分類的にはバラエティーだと思うが、主役は芸人じゃなく業界人。普段「カメラに写される人間」ではなくディレクターやカメラマンという番組を作る側の人間が素人臭さを醸し出しながら田舎を訪問する。
これがお笑いタレントだったらもうリアクションだらけでうるさいうえにすぐスタジオのツッコミなどのシーンに切り替わって落ち着かないことこの上ない。笑うのも時として疲れる。
落ち着いてまったり見れるのが、僕にとってこの番組の最大の魅力。
そして出演者もいい。
MCは所ジョージ、パネラーは林修。どちらもうるさくなくて好感度が高い。
所ジョージの起用にギャラが高すぎると否定的な意見もあるが、個人的にはこのキャストはストライクだと思う。
高尚でなく、でも下品じゃない。
番組のテイストにすごく合ってっていると思う。
ゲストも今のところお笑い芸人が出てこない、大人しいチョイスだ。
田舎の暮らしはどこか昭和を思わせるノスタルジーが漂う。
ドラマや小説でしか見たことがない暮らしが、今も確かにそこにある。
ちょっとした異世界みたいだ。
ロケ地探しが地味に面白い
僕はGoogleマップを見るのがけっこう好きで、田舎の僻地とか獣道みたいな未舗装路のストリートビューを見てヒマを潰したりするのだが、番組のわずかな手がかりからロケ地を探し出すのがクイズみたいでけっこうおもしろい。
例えば先週の岩手と福井の一軒家。
日本地図がぐぐーっとズームしていく。
このとき、地形を手掛かりに場所の見当を付ける。
これは特徴的な施設が映っていたため1分もかからずに見つけ出せた。
画面左下に何かの大きな施設が映っている。テレビでは一瞬しか映らないので見逃しがちだが、TVerだとシークできるので何度でも見れる。
続いて二本目の福井の一軒家。
スタッフが通った道とか見てると自分も行ったような気になって楽しい。地味だけど。
番組ではこれが最後の民家と紹介していたけど、実際にはこの先に集落が1つあった。
目的の一軒家からさらに600mほど奥地に、道もないような一軒家を見つけた。
たぶんここも取材候補にしたんだろうけど、廃屋とか取材拒否とかで空振りだったのかもしれない。
10件中放送にこぎつけるのは1件か2件という話なのでスタッフの苦労が想像できる。
実際にロケ地に行ったりするのは迷惑だろうし、道中の道も事故になりそうな険しい道が多いので、ストリートビューで行った気分になる旅行で済ませるのがおすすめ。
以前東京の桧原村が紹介されたときがあったけど、檜原街道が大渋滞したらしい。
僕も桧原村は何度か訪れていて番組で紹介されるずっと前にロケ地に行ったことがあるが、逃げれるような抜け道がないので渋滞するとどうしようもなくなってしまう。そんな交通量を想定した作りの道になっていないので、ストリートビューで楽しむ程度でそっとしておいたほうがいいと思った。
そう遠くない将来、ネタ切れするんじゃないか、とか、普通車で行くとかナメてる、など否定的な意見もネットで飛び交っているけど、普通車で行くからこそ大変な道だと思い知らされるし、スタックして車を置いていったのなんかを見せられると、車で行くのはやめておこうと思わされる教訓にもなってるような気がする。
こういうのが撮れるのはドローンのおかげだなぁとつくづく思う。
以前ならヘリ飛ばさなきゃ撮れなかった。