Ryzen対応のおすすめメモリー 2019年版




メモリ高いですね。

僕もサブマシンをAPU版Ryzenで組みなおしたいところですがメモリが高価なので躊躇していました。

とは言え、メモリの価格は昨年あたりから下降線を描いており、今が底値だと思います。
DDR3の時のあのトンデモな安さは明らかに異常でした。
値下げ競争についていけなくなって多くのメモリメーカーが撤退していきましたね。
あんな価格で売っていたせいで儲けが出なかったんですよ。
いま撤退するメーカーがあまりないのは、メモリの価格が適正値で推移しているからだと思います。

2019年6月追記
いまメチャクチャ安いです!
2666MHzの16GBが1万円切ってます。
こんな安くてメーカー大丈夫なのこれ。
心配!
でもうれしい!




増税前に買わないと手遅れに!

今年は10月に消費税が増税されます。
景気が落ち込むのは間違いなく確定なので、軽減税率とかいうトンチみたいなアホな政策でごまかしていますが、10月以降はおいそれとPCパーツを買えないくらい価格が上がります。

そして恐ろしいことに、増税前に値上がりします。これは予想ですがほぼ間違いないと思います。

前回消費税が増税されたとき、つまり5%から8%に上がったときですが、あれは2014年4月1日でした。
そのときの価格変動をちょっと調べてみると、


これは当時のDDR3メモリの価格推移です。

ちなみにこれです。
2013年当時のDDR3メモリは16GBで15000円くらいでした。
ところが、2013年末から早くも値上がりし始めています。
特に2014年1月半ばから2月半ば、まだ増税まで2ヶ月あるのに17,816円に。なんと19%も値上がりしてます。
その後やりすぎで売れなかったのか15,990円へ値を戻しますがそれでも7%の値上げ状態。
そして消費税導入の4月1日前後で調子に乗りまくって18,675円の25%値上げに。
さすがに売れなくて2週間ほどで値は落ち着いて16,447円となりましたが最終的に10%の値上げです。5%から8%へなら3%分の増税じゃないのかよ!

これは一例にすぎないのでもちろん例外もあります。たまたま目に付いたメモリを例に取り上げただけなので。冷蔵庫などの生活家電はもっとエグい値上がりしてたのでそっちのほうが財布に大ダメージです。

けど値上がりはおそらく増税の2ヶ月前から始まると思われます。

特に8月から9月はみんなが増税前に買おうとするので品薄&価格吊り上げのダブルパンチで財布に大ダメージを与えてきます。

つまり買うならできるだけ早いほうがいいということ。

AMDが2019年夏にリリースを予定している「Zen 2」、いわゆる第3世代Ryzen「Ryzen 3000」シリーズですが、予定通り夏に日本でリリースされるかどうかまだわかりません。

予定通り出ました!

7月7日が何の日だったかご存知ですか? そう、第三世代Ryzenの発売日です! どこぞの牛飼いが逢引きしてるのを皆で覗き見する日じゃ...

予定通りの夏リリースだとしても、ご祝儀価格&メモリ高騰開始が予想されるので夏に新Ryzenで組もうと思っている人はメモリとSSDくらいは先に買っておいたほうがいいです。

っていうか電源とケースも!
マザーボードは最初からZen2対応のものが欲しいので待ってもいいですが、ファームアップできる環境がすでにあるとか、激安Athlonを使ってとりあえずアップデートするとかお店にやってもらうとかでなんとかなるなら今のうちに買っておいたほうがいいかも。

安いなぁ。GPU搭載APUで6000円ですかぁ。

そういうことで!
Ryzenに対応したRyzenにオススメのメモリをまとめました。

何度も言いましたがRyzenには必ずシングルランクのメモリを使おう!

以前Ryzenの記事で書きましたが、

Ryzenシリーズ全ラインナップの性能比較表とベンチマークテストの結果をintelのiシリーズと比較検証。

Ryzenがそのパフォーマンスを120%発揮するためにはメモリが非常に重要になってきます。

特に、シングルランクのメモリを使用することが必須になります。
Ryzenはデュアルランクのメモリを使用するとメモリクロックを2段階以上落とさないと起動すらしないこともよくあります。

シングルランクとデュアルランクのメモリの見分け方は一概には言えませんが、メモリモジュールが片面にだけ実装されているとだいたいシングルランクですが、中にはそうじゃないメモリもけっこうあるので、メモリメーカーのサイトでいちいちチェックする必要があります。1Rank、2Rankと表記されていたりします。

けど書いてないメーカーもあるし何より調べるのがめんどくさい。

そんな人のために、Ryzen対応のメモリを列挙します。

ちなみにメモリの相性問題はほぼマザーボードとの間で発生します。
とあるCPUとメモリとマザーボードで起動しなかった場合、CPUを交換してもまず起動しません。
僕はこれまでに何十枚とマザーボードを使ってきましたが、CPU換えたら動いた、っていうことは一度もありませんでした。そういう時、メモリかマザボを替えると動いたのでCPUが駄々をこねることはほとんどないと思います。
同じ規格で複数持っていたときはAM3+の時です。この時はAM3+マザーを5枚とCPUをFX8350、8150、4300と3種持っていて、この期間が長かったのでパーツが溜まってしまいいろいろ差し替えたりして実験していました。

Ryzenは第二世代リリースあたりからマザーボードのBIOSに含まれているAMD提供のファームウェアAGESA(AMD Generic Encapsulated System Architecture)に調整が加えられていて、メモリに対する安定性が大幅に向上しています。
第一世代リリース時のマザーボードでもBIOSを更新するとメモリ周りが安定する可能性が高いです。

Ryzen対応メモリーのマザーボード対応表

amazonや価格コムのレビューから動作確認報告のあったものをまとめています。
購入にあたっては念のためマザーボードメーカーのサイトで再度チェックしてください。
また、2枚挿して動作しなかった場合、1枚ずつ挿して起動するかチェックしてみてください。
僕は以前、2枚挿して起動しなくて、1枚ずつ挿してみたら1枚は起動したけどもう1枚が起動すらしない不良品だったことがあります。もちろん初期不良交換しました。

MSI B450 TOMAHAWK

まず売れ線のB450チップセット搭載マザーボード

僕はこれの第一世代を所有しています。これといって何も特筆すべきことはないものの安定動作しているので十分です。
B450 TOMAHAWKには特筆すべきポイントとしてCPU無しでもBIOSのアップデートができるFlash BIOS Buttonという機能があります(初代には無かった)。ハイエンドに付いていた機能がミドル以下にも付いています。
これで実際に動作確認が取れているメモリは以下の通り。

8GB×2(16GB)

一万円切り!の16GBメモリ。クロックは2666で無難なチョイス。

ADATAのメモリ。なんと8千円切り。
クロック耐性は低いかもとの報告があるけど定格で使うなら問題なく動作し、MemTest86もクリアしたとのこと。

G.skillの高速メモリ。
これも一時期に比べてかなり値下がりしました。

安心と信頼のCrucialメモリ。チップはド安定のMicron製。
それがなんと1万円切り!

16GB×2(32GB)

AMD用と銘打って売られているG.skillのメモリ。

MSI B450M PRO-M2

続いてB450搭載マザーボード最安値帯のお買い得マザーボード

トマホークに比べてぜんぜん売れてないというか売れてはいるけどレビューがほとんどありません。
さすがにこのクラスの廉価マザーにはFlash BIOS Buttonは付いていませんね。

4GB×2(8GB)

このマザーボードを購入した人のブログから。
このマザーボードを買う人はそんなにこだわりなくとりあえず安く自作したいという購入層かも。ということで8GBで2400MHzとなりました。

ASRock AB350M-HDV

自作ユーザーの間ではひと癖ふた癖あると言われがちな変態マザーボードを作るASRockのB350搭載の激安マザーボード。これもやはりひと癖あって、CPUのTDPが65Wまでなので注意が必要です。B350なので次世代Ryzenを使用するにはBIOSのアップデートが必要でしょうね。

4GB×2(8GB)

現行のAPU版Ryzenを使用してできるだけ安く組むのが目的の人なら8GBでも十分かも。

MSI B350M BAZOOKA

MSIはほんのちょっとのマイナーチェンジでいくつもラインナップを出してくるので混乱しそうになります。何がバズーカなのかさっぱりですよ。

初期ロットではメモリ周りがシビアなので、クロックを落として起動してファームをアップデートすると飛躍的に安定します。
ですが当初に評価を下げてしまったため6980円と格安で売られています。B350なので次世代Ryzenを使用するにはBIOSのアップデートが必要でしょうね。
→必要でした。アップデートしてないまま新世代Ryzenを載せるとBIOSすら出てきません。

8GB×2(16GB)

G.Skillの高速メモリ。
4月は2万円くらいしてたんですがそれがいまや1万3千円。
上記マザボとRyzen 5 2400Gでの組み合わせでクロック3200MHzの動作報告がありました。
Ryzen 5 2400GのサポートはDDR4-2933なのでOCということになりますね。

16GB×2(32GB)

このマザーボードに32GB積む人はいないと思っていましたが、いました。
ちなみに、Corsairのメモリにはシングル、デュアルが混在しており、Ryzenに正式対応したものは型番にZが含まれているもののようです。それ以外はクロック落としたら動いたという報告がチラホラ。

ASRock B450M Pro4

特に何も語ることがないんですがASRockでは一番売れているB450のマザーボードです。

8GB×2(16GB)

CrucialやG.Skillは安定してますね。動作報告が多いです。

4GB×2(8GB)

8GBで4千円台!

MSI B450 GAMING PLUS

ギリギリ1万円以下で買えるMSIのB450マザーボード。B450マザーで一番売れていると思います。

ちなみに非常によく似た型番で

という製品があります。値段的にもほとんど同じなので混同しそうですが、Mが付いているほうはMicroATXです。メモリスロットが2つになります。
けどRyzenはメモリを4本差すとメモリクロックを落とさなければいけなくなる可能性があるので、2本しか刺さないならMicroATXとコンパクトなケースで組むのもアリですね。
あとFlash BIOS Button付いてます。

8GB×2(16GB)

G.SkillのAMD専用というかRyzen専用メモリ。DDR4-3200と高速です。

DDR4-3600の高速メモリで最近まで2万円を軽く超えていたのに今や1万円台前半に。Ryzen5 2600で3200まで安定動作確認報告があり、設定次第で3600も動くとの情報。

このメモリとMSI B450 GAMING PLUSとRyzen3 2200Gの組み合わせで安定動作の報告がありました。

GIGABYTE B450 AORUS ELITE

GIGABYTEのB450マザーボードです。またリビジョンナンバー付いてますね・・・。

8GB×2(16GB)

またもやG.Skillのメモリ。2666タイプはG.Skillでも安く買えるようになりましたね。1万円切ってます。

別に光らなくてもいいんですけど!
光るメモリが欲しいならこれくらいしかないのでは。

MSI X470 GAMING PRO

ここからはハイエンドマザーボードです。

MSIのX470搭載マザーボード。
15000円くらいです。X470では一番売れているマザーボードです。
Flash BIOS Button付いてます。

8GB×2(16GB)

3600メモリが1万3000円代。お買い得すぎ!

マザーボードでお金使いすぎて予算が足りないなら・・・そんな人はいないかな。8000円台くらいで買えます。

X470マザーに2400メモリを載せるのはもったいない気がしますが。安さ最優先ということで8000円台です。
ちなみに僕が一昨年作ったRyzen5の自作マシンに搭載しているメモリはこれです。2万円でしたよ!(涙) Ryzenも発売直後のご祝儀価格だったので、最も高かった時期に組んでしまいました。でも後悔してませんよ。この2年近くのPCライフを快適に支えてくれて十分元を取るくらい仕事にも使いましたから。

ASUS PRIME X470-PRO

ASUSのハイエンドX470マザーボード。2万円をギリ切るくらいです。

8GB×2(16GB)

安心安定で無難なCrucialの2666メモリです。9000円くらい。

DDR4-3200メモリ。1万円前半くらいです。光るメモリが欲しいならこれ一択。

上記メモリの光らないタイプ。以前は光らないぶん5000円ほどお安くなっていてお買い得だったのが、今はどちらも同じくらいの販売価格に。同じなら光ったほうがいいかなぁ。いやでもどっちでもいいかな。

MSI MEG X570 ACE

新世代Ryzenに合わせて発売されたMSIのハイエンドX570マザーです。値段もハイエンドすぎて手が出ません。
もちろんFlash BIOS Button付いてます。

8GB×4(32GB)

人気のG.Skillから8GBの4枚組、クロック3200MHzのメモリ。
X570のようなハイエンドマザーボードを使うならメモリもガツンと積みたいですね。
スリッパと違って4枚挿しでもクアッドチャンネルになるわけではないですが、4枚挿しで安定動作しているので、新世代Ryzenは4枚挿しでもクロック下げなくていいくらいメモリ周りが改善されているのかも知れません。
ちなみにこの構成にて3600MHzで安定動作しているブログがありました。

ASRock Phantom Gaming 4

ASRockのX570マザーボード。ハイエンドですが2万円半ばで手に入りやすいです。

16GB×2(32GB)

Ryzen9 3900Xとの組み合わせで定格動作していました。この容量のメモリが2万円以下で手に入る今のメモリ相場には感謝しかありませんね。

Ryzen対応メモリーのまとめ

売れ筋は8GB×2の16GBが主流

Windows10は最低限4GB、普通に使うなら8GB、快適にゲームやネット見たりするなら16GB、動画編集ならそれ以上のメモリーが必要になります。

Ryzenはメモリスロットを4スロットすべて埋めてしまうとクロックを落とさなければならないことがあるので、最初に買う時に自分が必要とする最大の容量を買ったほうがいいですね。

引用元:https://www.cfd.co.jp/product/motherboard/amd-motherboard/x470_taichi_ultimate/
CFDが出しているこのメモリクロック表が分かりやすいです。
SRはシングルランク、DRはデュアルランクです。


これは2017年3月発売の初代Ryzenの際にAMDが出した資料です。

かいつまんで説明すると、メモリクロックのパフォーマンスを引き出すには
Single Rankのメモリを2枚挿しで使う
ということですね。
WikiのRyzenの仕様でも第一世代と第二世代では4枚挿しの際にクロックを2段階以上落とした構成例が記述されていました。第三世代はまだよくわかりません。
(もちろん上記はメーカー奨励の仕様であり、マザボやメモリによっては落とさなくても動いたという報告がありました)

最近特にクロック2666MHzのメモリが激安になっていて、CrucialやG.Skillでさえ1万円切りで手に入ってしまいます。
Ryzenは第二世代のZen+からDDR4-2933をサポートしており、夏に出るZen2に至ってはDDR4-3200をサポートします。
2666MHzではちょっと物足りなさを感じるし、できれば3200のメモリをチョイスしたいところです。

CrucialやG.Skillが安定しており人気

両メーカーともにRyzenでの動作報告が多く人気のメモリーメーカーです。
メモリーチップにMicronを使うなど、どのチップメーカーを採用しているのかを公式サイトで明記していたりと品質管理も良さそうです。CrucialはそもそもMicronの販売店ですし。

反対に、Corsairは同じモデル内でシングル、デュアルの混在があったのか動作しないという報告も散見しました。
今はメーカーが対応して型番にZを含むものをRyzen専用として販売していますが、型番にA~Cが入っているモデルはRyzenでは定格起動しなかったという報告がいくつかあったので注意が必要ですね。

動作報告が非常に多かったG.SkillのDDR4-3200、16GB(8GB×2)メモリ。

こちらも動作報告が多いうえに安くて財布に優しいCrucialのDDR4-2666、16GB(8GB×2)メモリ。

今年は次世代Ryzenがリリースされるし、昨年に続いて自作機界隈がアツい展開になりそうで楽しみです。

7月7日が何の日だったかご存知ですか? そう、第三世代Ryzenの発売日です! どこぞの牛飼いが逢引きしてるのを皆で覗き見する日じゃ...

追記:新しいRyzen出たのでまとめました。

自作なんてやったことねーよ!って人にはRyzen搭載PCという選択肢も。

APU版Ryzen5搭載でなんと7万円切り!しかもメインドライブはSSD!

こちらは8万円切り!

こちらも8万円切りでSSD搭載。

ASUSのゲーミングノートPCにRyzen7搭載のハイエンドモデルが登場。グラフィックはRadeon RX580搭載でAMDユーザー歓喜の一品。

もちろんデスクトップPCもあります。ASUSのゲーミングPCシリーズから第一世代Ryzen7搭載でGTX1050、SSD搭載のモデル。
ちょっと前のパーツ構成なので安くなっています。

今話題のASRock製Ryzenベアボーンです。これすごく小さくて、ATX電源とほとんど同じ大きさです。これで2万円切り!すごいな!
APUのRyzenを入れて、このケース付属の専用CPUクーラーは爆音なので汎用ケースファンに入れ替えて静穏省電力でリビングPCみたいに運用したら面白そう。




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