年末に母にスマホをプレゼントしました。
母は69歳で機械には本当にうとくて、新しい家電製品を買ってもいつも説明に一苦労。
簡単な使い方を書いた紙をしばらく貼っておいたりして使い方を覚えてもらってます。
ただ、僕が以前使っていた10インチのタブレットをsim無しwifi運用で自宅でのみ、5年ほど使ってきていたので、ゲームやLINEなど最低限という程度にはAndroidのスマホの使い方に慣れていると思います。
携帯はずっとフィーチャーフォン、要するにガラケーで、GPSすら付いていません。いくらなんでもそろそろスマホに買い替えて、外出先でもLINEしたり写真送ったりネットで検索したり地図を見たりという、僕らが当たり前のようにやっている使い方をさせてあげたいです。
今回購入した機種は政治的にいろいろと話題になってしまっているHuaweiのP20 lite。
P20 liteのレビューについては以下の記事をどうぞ。
上記ではOCNモバイルONEを契約すると8000円のキャッシュバックで12000円くらいになります。
かんたんスマホじゃなくても大丈夫
P20 liteはキャリアが販売しているいわゆる「かんたんスマホ」ではなくごくごくオーソドックスなフツーのスマホ。
シニア(高齢者)向けのカスタマイズがされているわけではありません。
キャリアが提供するシニア向け簡単スマホって、選択肢が限られてしまうしキャリアから買わなきゃいけないし格安simで運用したいと思っても、かんたんスマホ本体をキャリアから単体で購入するとP20 liteなどの格安スマホに比べて何倍も高価になってしまう。
高齢者向けを標榜しておりいろいろとユーザーインターフェース(UI)がカスタマイズされています。
ただ値段がですね、
ぜんぜんやさしくないのな!!
また超々分割払いですよ!
クルマ買うんじゃねぇっつーの!
いい加減この2年縛りとか4年縛りっていう売り方に総務省が規制かけるべきたと思うんですよ。しかも説明がわかりにくい。
いかにしてユーザーを囲い込みたいって商魂がにじみ出てます。
P20 liteは2万円くらいで本体が買えるうえにシンプルスマホ4よりずっと性能が上。
シンプルスマホ4のスペック
Android 8.0
MSM8937(オクタコア)1.4GHz+1.1GHz
ROM32GB
RAM3GB
5.0インチ1280×720ドット
背面カメラ約1310万画素
ワンセグ
防水
P20 liteのスペック
Android 8.0
HUAWEI Kirin 659(オクタコア)
ROM32GB
RAM4GB
5.84 インチ2280×1080ドット
背面カメラ約1600万画素 + 約200万画素
指紋認証
顔認証
という感じで、一括お値段3分の1のP20 liteのほうが性能で圧倒しています。
シンプルスマホ4は特に画面がダメすぎ。
ワンセグなんて見ねーよ!
アドバンテージは防水ってとこくらい。
キャリアのショップで母にシンプルスマホ4を触ってもらいましたが、即答で「見えない」と言われてしまった。
老眼で見えないんですよ。
アイコンなどは見えるけど、設定メニューなどの文字は小さくて見えませんでした。
できるだけ大きな画面が必要になります。
シンプルUIは、いまいち
Android8.0にはシンプル表示モードがあります。
ホーム画面がアイコンじゃなく、かんたんスマホみたいな表示になります。
これで母に使ってもらってみたところ、
「LINEどこ? ツムツムは?」
ですよね。
いつもと違う画面じゃダメですよね。
見慣れたアイコン画面がいいですよね。
たいていの簡単スマホがこういうシンプルなUIを提供していますが、なんて言うか、作り手の一方的な押し付けに思えてしまうのは僕だけでしょうか。老人にはこういうのでいいかなっていう勝手な考えが透けて見えるようです。
高齢者でもちゃんとアイコン見て機能を理解して操作しているので、こういうのは余計なお世話って感じがしてしまいます。
こういうシンプルUIに慣れてしまうと今度はこういったUIを搭載していないスマホに乗り換えることができなくなってしまいかねません。
皆と同じようなアイコンのUIで利用したほうが絶対いいと思います。
なぜなら、
電話やメールで操作の説明をするときに僕のスマホの画面とあまりにも違いすぎて、母のスマホの画面がいまどうなってるのか予想も付かない事態に陥ってしまうからです。
ご両親と一緒に暮らしているならその都度教えてあげられますが、そうじゃないと電話やメールでの遠隔リモートレッスンになります。
できる限り自分と同じ画面構成になっていたほうが、教えるほうとしても教えやすいです。
スマホの表示の設定をしてあげよう
スマホの表示設定には
表示サイズ
文字サイズ
の2つの設定があります(Android8.0)。
標準だと、表示モードは「デフォルト」。
文字サイズは「小」になっていると思います。
僕らはこれで十分読めますが、シニアにこれはキツイ。
老眼鏡が必須になります。
表示モードは全般的な表示サイズを設定します。これはUIや文字表示のほか、アプリで表示される文字の表示も影響を受けます。
文字サイズは一部UIや文字表示のサイズを設定します。アプリには反映されないアプリがあります。
表示モードを設定する画面。
こちらは文字サイズの表示設定。
表示モード「大」、文字サイズ「極大」で右のようになります。
左は表示モード「デフォルト」の状態で文字サイズだけ「極大」。
表示モード「デフォルト」から「大」への変更では10%程度の拡大ってとこですね。
さらに、アプリによっては独自で文字サイズを変更できるものがあります。
代表的なのはLINEであったりブラウザなどですね。
設定画面のトーク設定でフォントサイズが選べます。
Androidの設定で表示サイズと文字サイズを最大にした状態で、LINEの文字サイズも特大にすると
めちゃくちゃ大きくなります。
Androidの設定で表示サイズを最大にしてあるのでアイコンなども大きくなっています。
さすがに文字が大きすぎて画面いっぱいになってしまっていますが、ここまでしなくてもうちの母は裸眼で読むことができたので、Android側の設定でのみ大きく表示するようにしてあります。
大きな液晶画面のスマホを選んでおいて良かったです。
他に気を付けておきたいポイント
母からよくメールでヘルプが来るのですが、一番多いのが
「音が鳴らない!」
です。
なんでこうなってしまうかというと、
このドロワーメニューを上から引っ張ったときにうっかり「サウンド」に指が触れてしまうようです。お知らせを見ようとして下に引っ張った時に触れてしまっているようです。
ドロワーメニューは他にも「データ通信」のアイコンがあったりして、通信不能になりかねないのでこの画面だけはキャプチャして紙に貼って渡してあります。
この3つのアイコンが青になっている状態で、サウンドアイコンの下に「サウンド」が出ているように!
と書いておきました。
本体右サイドの音量ボタンでもいいんですが、そっちを押してないのにドロワーメニュー誤タップで音が出なくなってしまうので、音量ボタン押してないのに音が出なくなった!と混乱してしまうようです。
あと、着信履歴を見ているときに間違ってタップしていきなり電話をしてしまうことがよくあったので
こちらの誤発信防止アプリを入れてあげました。
これが入ってると、間違えて着歴タップしてしまっても「発信しますか?」と訪ねてくるので、いきなり電話しちゃってパニックになることもありません。
なんでこの機能がスマホに標準で搭載されてないんだ・・・。
他にも
こちらの「電話帳ナビ」を入れてあげてあります。
知らない番号から電話がかかってきても、その番号がネット上の電話帳に登録されていれば、どこからの電話なのかが画面に表示されます。
すごい便利です。
ということで、簡単スマホじゃなくてもちょっと設定するだけでシニアでもスマホデビューできるんだなって思いました。
うちのオカンでも使えてるんだから大丈夫ですよ!マジで!
もうガラケーの小さな画面を凝視してボタンを何度も押して文字打って、弱ったバッテリーを気にしながら古いガラケーを使う必要もありません。
外出先で地図を見たり目的地を探したり、友達とLINEのやりとりしたり写真撮ったり、楽しくスマホライフを送っているようです。
また、離れて暮らしていると、メールして何時間か経っても返事が返ってこないと心配になりますよね。
そんな時は母のGoogleアカウントにPCでログインして、端末の現在位置を見れば今どの辺にいるのかわかって安心できます。道路を高速移動していたら運転中で気づいていないんだなってわかります。
止まっていても単にカバンにスマホを入れていてメールに気づいていないだけだったらブラウザからの操作で着信音を鳴らしたりもできるので便利です。
これもいつか買ってあげようかな・・・。