ある日突如としてブログのPVが激減しました。
月次のブログ運営レポートで書こうと思ったものの、ちょっと減少幅が大きすぎて回復する兆しも見えないので1記事として書き起こすことにします。
もくじ
突然のPV激減!
このブログは1日当たりのPVがだいたい400~500PV程度、多い時は700PVあったりすることもあるくらいに順調にPVを伸ばしてきました。
それが突然、1日のPVが300を割り込むどころか200PVを切ってしまいました。
ここ数カ月はPV300を切ることさえなかったのでこれは由々しき事態。
僕はブロガーでもアフィリエイターでもないので、アクセスが減少しても「まぁそんなこともあるかなー」程度でさほど気にする必要性はないんですが、クライアントがやってるブログも9月末くらいから急激にPVが減少し、そちらも約40%ほどのアクセス低下に陥っています。
これはそろそろ泣きつかれそうな予感がするので、まず自分のブログでいろいろ実験してみて経過を観測することにします。
こういう実験に使えるので、お金にならないブログと言えどやる意義はあったかなと思いました。
ブログで食ってる人たちはこんな事態に陥ってしまったら心労で眠れなくなりそうですね。
収入がいきなり半分になったりするわけですから。
こんな不確かなものに生活をかけるのはリスキーすぎるなぁ。
まずはサーチコンソールをチェック!
急激なPV減少のとき、まず疑うのはGoogleによる「手動ペナルティ」。
サーチコンソールのメニュー「検索トラフィック」の中にある「手動による対策」という項目をクリック。
手動ペナルティが課せられている場合、ここにペナルティの詳細が表示されます。
今回は該当なしで問題ありませんでした。
ちなみに手動ペナルティとはGoogleのスタッフが目視でチェックしてGoogleのウェブマスター向けガイドラインに反する行為を行っているサイトに対して課すペナルティのことで、人為的にチェックされています。
おかしなトラフィックを発生させたりしているとGoogleのクローラーが不正検出し、それをスタッフがチェックしています。
このガイドラインに反する行為は
にてチェックできます。
大雑把に説明すると、
コンテンツの自動生成
プログラムによって生成された意味をなさない文章などのコンテンツ。
リンク プログラムへの参加
相互リンクやランキングサイトなどリンクを稼ぐためだけのサイトへの登録。
ランキングがブログパーツなどになっていて他の登録サイトへ行き来できるようになっているやつはやばいです。
オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
他のサイトからクローラーで記事を抜粋したようなページ。
クローキング
検索結果に表示する内容と実際の内容が異なるようなページの作り方。
例えば検索結果にはテキストを表示していながら、ページでは画像で違うコンテンツを表示するなどのやり方。
不正なリダイレクト
低品位なリダイレクトだけのページによって、訪れたユーザーを別のページやサイトへ飛ばす行為。
隠しテキストや隠しリンク
言わずもがな。
誘導ページ
好ましくないサイトへの誘導。主にアダルトや公序良俗に反するサイトへのリンクを貼るなど。今なら漫画の海賊サイトへのリンクなどが厳重にチェックされていると思います。
コンテンツの無断複製
パクリサイト。
十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
基本的にGoogleはアフィリエイトサイトに対して冷たい。
コンテンツのほとんどが単なるアフィリエイトの商品紹介だったりするとサイトの価値を下げられる可能性があります。
ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
昔よくあったブラックハットSEOのひとつ。
フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
これをやろうという人はそもそも検索流入なんて当てにしていないと思いますが。
リッチ スニペット マークアップの悪用
Googleのクローラーは構造化データのフォーマットに従ったページを作成するとスニペットタイプでページ内容を理解してくれます。これを悪用してページ内容と関係のないスニペットを表示するやり方があります。
けどこれはデータベース的なページ(商品紹介とかレシピサイトとか)で有用であってブログにはあんまり関係ありません。と思う。
Google への自動化されたクエリの送信
正規の手順以外でGoogleに対してなんらかのクエリを送信するサイトなど。
例えばSEOツール系のサイトでGoogleでの検索順位などを表示するサイトがありますが、あれはかなりギリギリのグレーだと思います。ペナルティ受けているサイトもあるかも。
ようするにGoogleに対して負荷をかけるようなことはするなということです。
Googleのペナルティには手動か自動かの2つしかありません。
今回は手動ペナルティを受けていないものの、上記のガイドラインに反する行為で自動ペナルティを受けている可能性も考えられます。
自動ペナルティを受けていてもサーチコンソールに表示されないので注意が必要。
ペナルティを受けていると特定のページだけでなくサイト全体のコンテンツが影響を受けることが多いので、全ページのPVが下がっているようならペナルティを受けている可能性も考えなくてはいけない。
検索アナリティクスで表示順位をチェック
続いて検索アナリティクスで掲載順位が落ちていないかをチェック。
この記事での検索クエリです。ちなみに具体的なキーワードは「.m3u8」です。
このビッグキーワードと言えるほどのキーワードで長らく1位や2位を取り続けていたのが、10月19日に突如低下。その後あっという間に圏外に落ちたかと思ったら、再び10位に浮上、その後またもや急激に低下して圏外に飛ばされてしまった。
この記事の月間PVが4000ほどあるので、このキーワードの順位変動は大ダメージです。
順位が徐々に落ちていく場合は
・Googleになんらかのアップデートがあった
・強力な競合が現れた
などが主な理由として考えられるが、今回は順位の落ち方が激しいうえに不安定です。
こういう場合は
・Googleに大きなアップデートがあった
可能性が高いですね。もしくはペナルティか。
他のキーワードについても10月19日から24日かけて掲載順位が落ちていて、すべてのキーワードで順位が落ちるというのはGoogleアップデート云々だけではない気がします。
Googleのアップデートをチェック
Googleが大きなアップデートをしているかチェックするサイトがあります。
これによると直近1カ月は
1位から14位に転落することもありうるというのは激震といっていいほど。
多くのサイトがアップデートの影響を食らっているはずです。
個人のブログの価値を下げる方向でアップデートしているというようなウワサも聞きましたが公式ドキュメントに見当たらなかったので真偽は定かではありません。
けど、どこの馬の骨とも知れないやつが書いた正しいかどうかもわからんページを高順位にするというのはどうなのかなぁと常々思っていたので、Googleもそういう風に考えなくもないと思います。
Googleは信頼性の高いサイトを高順位にしたいんじゃないかな。
Googleのアップデートの影響なら基本は「待ち」
順位が急激に落ちてしまうとみんな慌てふためいてオロオロし始めます。まぁ無理もないですね。生活かかってるならなおのこと。
Googleのアップデートによって順位が安定しない場合は、基本的には「待つ」しかありません。2週間から1か月待ってみて、それでも順位が回復しないようならサイトに何らかの問題があると疑ってみたほうがいいです。
指くわえて待ってなんていられないので攻めていく!
本来なら待ったほうが得策です。
ヘタに色々いじってしまって、いざGoogleが安定したときに却って順位が悪くなってしまう場合がよくあるので。
が、このブログは実験ブログ。
順位低下やアクセス減少なんて恐くないのでガンガン攻めていきたいと思います。
ということで次の施策に打って出ます。
外部リンクを rel=”nofollow” にする
外部へのリンクを貼るときに
rel="nofollow"
というリンクの貼り方があります。
これはGoogleのクローラーに対して「このリンク先は巡回しなくていいよ」という指示を与えるものです。
Googleは公式ドキュメントにてアフィリエイトのリンクはrel=”nofollow”にするのが望ましいと言っています。わざわざ明記するからにはこれは対策するべきでしょう。
ということでこのブログ内のアフィリエイトリンク全てにnofollowを付与しました。
大した数はないのですぐできました。
a8などは生成したリンクに最初からnofollowが付いてますね。
質の悪い被リンクを評価の対象外にする
実はサーチコンソールをチェックしていたときに、10月の上旬くらいにとあるブログから被リンクが貼られているのを見つけました。
サーチコンソールの「検索トラフィック」→「サイトへのリンク」でチェックできます。
「詳細」を見ると上記の画面となるので「最新のリンクをダウンロードする」をクリックしてCSVファイルをダウンロードし、被リンクの詳細をチェックしてみます。
サイト名は出せませんが、blogspot.com内のとある1つのブログから30近いリンクが1つのページに対して発生していました。
そのブログの中でウチのブログの1ページがリンクされていたんですが、サイトの構造上、多くのリンクを発生させるようになっており、1つのリンクにもかかわらず多重にリンクが生じていました。
リンクされていたページというのが
例のこのページ。うーんなんだか怪しい。
これはもしかするとブラックハットSEOの「被リンク生成」に当たる可能性があるのでは。
でもたかが一つの外部サイトからの重複リンクごときでここまでの順位変動はありえないと思います。これ悪用したら他のブロガーのサイトを陥れることもできてしまうし。
まぁとにかく不穏な可能性はすべて潰していきましょう。
ちなみにblogspot.comはGoogleのサービスですが、ここからのリンクでペナルティを受けるなんてことほんとにあるんでしょうか。しかもたかだか30リンク程度で。
とは言え疑わしきは罰していきましょう。
外部からの被リンクを否認する
リンクの否認ツールのページ
にて外部リンクを否認することができます。
通常Googleは外部リンク、ようするに被リンクを評価するようになっており、リンク元のサイトの評価が高ければ高いほど、リンクされたページの価値が向上します。
ところが、リンク元がブラックSEOに該当するリンクサイトであったり評価の低いサイトであったりするとこちらまで悪い評価を受けかねません。
なのでそういった被リンクを評価対象外とすることができます。
これはやりすぎると評価のあった外部リンクまで潰しかねない諸刃の剣なのでむやみやたらに否認しないほうが得策ですが。
バックリンク否認のファイルの書き方
メモ帳を開いて記述します。
特定のurlからの場合はそのurlをhttp~で記述します。
特定のドメインからの場合は domain:xxxx.com というように記述します。
http://exsample.com/page100.html domain:exsample.com
これを保存して送信します。
他にもうさん臭いリンクを見つけたのでurlとドメインをセットで除外してみました。
これでしばらく様子見ですね。
結果が出ればこのページに追記していきます。
追記:
その後、アクセス減少の原因について結論を見出すことができませんでした。
考察したことを書き綴ったので気になる方は以下の記事をご覧ください。