スマホ買い替えました。
すでに多くのサイトでレビューされていてもはや僕のごとき凡愚がレビューする必要はなさそうですが、非常に安く買えたのにもかかわらずけっこう満足感のあるスマホだったのでレビューしてみたいと思います。
もくじ
HUAWEI P20 liteのスペック
HUAWEI P20 lite | |
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CPU(SoC) | Kirin 659(オクタコア 2.36GHz x 4 + 1.7GHz x 4 ) |
RAM | 4GB |
ROM | 32GB (au版HWV32は64GB) |
ディスプレイ | 5.8インチ |
解像度 | 2280×1080、19:9(ノッチ付き) |
カメラ | 背面:1600万画素(F値2.2)+200万画素 前面:1600万画素(F値2.0) |
対応バンド | FDD-LTE:B1/3/5/7/8/18/19/26/28 (au VoLTE対応、ワイモバイル版はau VoLTE非対応) TDD-LTE:B41 WCDMA(3G):B1/2/5/6/8/19 |
バッテリー | 3000mAh |
OS | Android 8.0 EMUI 8.0(自社UI) |
サイズ | 148 × 71 × 7.4mm |
重さ | 145グラム |
連続待受 | 433時間 |
充電時間 | 約2時間 |
本体カラー | ミッドナイトブラック、クラインブルー、サクラピンク |
HUAWEI P20 liteは2018年6月15日に発売されたファーウェイの格安スマホで、2017年に発売されてベストセラーとなったP10 liteの後継機種。
5.8インチのベゼルレス縦長ディスプレイにiPhoneXみたいなノッチが付いているのが特徴。
搭載CPU(SoC)「Kirin 659」の性能はどれくらい?
国内メーカーのスマホは多くがsnapdragon(スナドラ)を搭載していていますが、ファーウェイのスマホには聞きなれないCPUが載ってます。
Kirinシリーズは中国の半導体メーカーHiSiliconが設計したCPUで、主にファーウェイの端末に搭載されています。
さっそくベンチマークテストをしてみました。
AnTuTu Ver 7.1.0にて計測。
GPU(3D性能)は弱いものの、トータルではスコア約88000。
Snapdragon 630搭載のZenFone 5Qと同等のスコアを叩き出しており、ミドルクラスの上位あたりにランクインする性能です。
ただ、ZenFone 5Qと比較すると3D性能に一歩負けているところがあるので、3Dゲームでバリバリ遊びたいというヘビーゲーマーにはちょっと物足りないですね。
アズールレーンやドールズフロントラインは、スコア26万を叩き出すエミュレータでのプレイと比べても遜色なくプレイできました。
2Dアプリなら何の問題もなくプレイできると思います。
DocomoのプラチナバンドとFOMAプラスエリアに対応!
ドコモ系の格安SIMで主に使用されているLTEバンドはFDD-LTEのバンド1、3、19。
このうちLTEバンド19がいわゆるプラチナバンドです。
これのおかげで建物の陰や地下でも繋がりやすくなります。
さらにW-CDMA(3G)はバンド6に対応しており、FOMAプラスエリアが利用できるので山間部などのLTEが利用できない田舎でもたいてい電波が届きます。
海外製スマホはLTE Band19や3G Band6に対応していないことがあまりにも多すぎます。
例えば、なぜかいま話題のUMIDIGI A3。
4コアのMT6739を搭載してRAM2GBにROM16GB。5.5インチ液晶にダブルレンズのリアカメラと3300mAhのバッテリーにワイヤレス充電までカバーしていて8800円~という激安ぶり。
しかし肝心な3GのBand6に対応していないため山間部とかで通話ができなくなります。
そのくせLTEはBand19のプラチナバンドをカバーしているというよくわからない製品。山間部で通話ができなくてもネットは繋がるという変な状況になります。
自分の家が田舎ならドコモのサービスエリアマップで調べてみるといいですね。
地図で調べたい場所に移動して「サービスを選択」のところで「FOMA」をクリック。表示された色分けのうちオレンジがFOMAプラスエリア(3G Band6)です。
自分の行動範囲がこの中に含まれているならまぁ安いですし検討してもいいかなという感じですね。カメラの性能はなかなかいいらしいです。
僕はアウトドアで僻地に行くことが多いうえにそもそも田舎の実家がLTE Band19と3G Band6にギリギリ入ってるというくらいなので選択肢には入りませんでした。ちょっと欲しいけど。この安さは魅力すぎるなぁ。
まぁそういうわけでP20 liteは国内での使用に合わせてしっかりローカライズされているので格安simとの相性もグッド。
ほとんどの格安simのAPN設定が最初から入っているので、通信事業者を選ぶだけで設定が完了、即使えるようになりました。
特にドコモ系格安simがおすすめです。
比較的多めのRAM4GB、ROM32GB
このクラスのスマホとして4GBのRAMを搭載したスマホは珍しいですね。
アズレンやドルフロがバックグラウンドで動いている状態でもRAMは2GBほど余っていて、裏で起動しているアプリが終了されることはよほどでない限りありませんでした。
特にアズレンとドルフロを行き来している僕としては、アプリを切り替えるたびにスタート画面からやり直しという面倒がないのでうれしい。
前使っていたRAM2GBのスマホだと、アズレンとドルフロの行き来をするとどちらかが勝手に終了されてしまっていました。あれ結構ストレスなんですよね。
ROMは32GBで、このクラスではごく普通の容量。
最大256GBのSDカードが使えるものの、外部ストレージ(SDカード)の内部ストレージ化が簡単にできないため、アプリをSDカードに移すことができません。
(「開発者向けオプション」を利用したやり方ではできない。PC接続による内部ストレージ化ならおそらく可能)
標準状態でファームウェアが8.95GB(2018年9月最新にアップデート済み)、プリインストールアプリは全て最新に更新した状態で3.3GBほど使用しています。
つまりユーザーが利用できるROMは実質20GB弱といったところ。
16GB程度の端末を利用していたユーザーはデフォルトの空きが8GB程度しかない状態でやりくりしていたのでそれに比べれば十分といえば十分ですが、最近のゲームは容量バカ食いするので写真などのデータは外部ストレージへ保存するようにしたほうがいいですね。
また、SDカードはClass10以上でないと使用できません。
64GBもあればそうそう容量が足りなくなることもないと思います。SDカードを購入するときの注意点ですが、偽物が出回ってます。
amazonでメーカーが直接販売しているamazon在庫のamazon発送品ならまず問題ありませんが、マーケットプレイスで海外発送になっているものや、ebay、メルカリやヤフオクなどで購入するのは避けたほうがいいです。
特にメルカリやヤフオクは業者がけっこうな数の偽物を出しているようです。
偽物はパッケージでだいたいの見分けがつきます。
パッケージおもて側の右のほうに白文字で書かれた速度表記「100」の数字、本物はかなりの太字フォントですが偽物は本物より細いです。
また、パッケージ裏面の「SDXC」のロゴが違う場合があります。
本物は「XC」が斜体文字のデザインですが、偽物は黒地に白文字のゴシックで「XC」と書かれています。
そして本来SDHCカードには64GBやそれ以上の容量は規格上存在しませんが、64GBなのにSDHCと書かれたものが出回っています。
さらに、偽物は本物と比較するとパッケージ裏面の右上にQRコードがあるし、小さく書かれた英語の説明文中に速度の表記が「Up to xx」と記載されていますが、表側の速度の表記と異なっていることが多いです。
あと本物はパッケージ裏面左上の「SanDisk」の部分に凹凸があって指で触ると分かります。
開封すると、本物は薄いフィルムでパッケージングされていますが偽物はむき出しです。
SD InsightというアプリでSDカードの素性を調べることができます。
本物はこのとおりメーカー名がちゃんと表示されますが、偽物は「INVALID(不明)」と表示されます。
スマホのレビューなのに脱線してしまいました。
話を戻します。
5.8インチなのにコンパクト
P20 liteは5.8インチの大画面ディスプレイを搭載していますが、19:9というかなり縦長のディスプレイなので横幅は意外にも比較的コンパクト。
画面サイズが5.5インチディスプレイのZenFone 5が横幅75.6mmですが、それよりも大きな画面なのにP20 liteは71.2mmと、5mmほど横幅がコンパクトになっています。
そのおかげで手に持った感じはとても持ちやすいですね。
縦長の画面はネットを見たりしているときに一画面に表示できる情報量が多くてすごく使いやすい。
ゲームなんかでこの縦横比に対応していない場合、横方向(1080pxのほう)を基準に引き延ばされます。したがって、アプリの画面が見切れたりすることはありません。
縦方向基準で引き延ばすスマホだとアプリによっては見切れたりしますよね。
アプリごとに全画面表示するかを選択できます。
全画面にすると縦方向に引き延ばされるので当然、横方向がはみ出ます。
この設定は一度これをタップしてしまうと、解除するには「設定」→「アプリ」で解除しなければならないのでちょっと面倒です。
パッケージもコンパクトです。
付属品は薄っぺらい説明書と透明のTPUケース、USB type-Cケーブルと充電アダプタ、イヤフォンにsimトレイ引き出しピンです。
充電アダプタは急速充電に対応したもの。
バッテリー残量15%から2時間ほどで満充電になりました。
USB type-Cケーブルは・・・裏表関係なく刺さるので便利ですが、またケーブルが増えてしまったなぁという不満はちょっとあります。部屋の中に何本USBケーブルがあるのかもう把握できないのにこのうえさらに新しい規格のケーブル追加とかめまいがしそうです。
底面にイヤフォン端子とUSB type-C端子、スピーカーホール。
前機種のP10 liteも写真が奇麗と評判のスマホでしたが、こちらもダブルレンズで写真の写りに自信があるのが公式サイトからもうかがえます。
simカードはnanoSIMサイズでDSDS、つまりデュアルSIMデュアルスタンバイです。
ただし、UQ mobile版、au版、ワイモバイル版はDSDSが有効になりません。
DSDSで利用できるのはSIMフリー版のようです。
トレイ引き出しピンがけっこう硬くて壊してしまわないかとちょっとドキドキします。
カバーケースは付属しているものの安っぽい透明のTPUケース。
これ紫外線で茶色っぽく変色してみすぼらしい感じになってしまうんですよね。
変色してしまったらどんなに洗浄しても元には戻りません。
またこのケース、すべすべすぎて滑って落としそうです。
ということで
購入したのはネイビー。
ストラップホールがあってストラップが付いてきます。
側面は滑り止めのカーボン風の加工がされており、折り畳みのリングが付いてるのでここに指を入れてたら落とすことはまずないと思います。
ネイビーかっこいい!
また、画面の四辺がラウンド形状になっていてようするに丸っこいわけですが、多くのカバーフィルムで四辺が浮き上がるという問題が出ています。
特に全面をガラスフィルムで覆うタイプのやつでこの問題が生じています。
浮き上がりが生じると隙間にホコリがたまるしポケットの中で引っかかってめくれあがったりとロクなことがないので避けたい。

サラサラしていて引っかかりがなくゲームとかも快適です。
ただし、微妙に小さくて四辺すべてを覆ってはいません。
左右で3mmずつくらい、下に3mmほど液晶のほうが大きい感じです。
これはしょうがないですね。
浮き上がるよりはよほどマシです。
また、タッチパネルの感度ですが、上記のフィルムを貼った状態でツムツムをプレイしたところ
過去最高得点になりました。
今までの最高が500万ちょっとだったので1.5倍くらいスコアアップです。
なんていうか、ツムが繋がりやすいと感じました。
あと落ちてくる速度ちょっと速くなってる気がします。
GPSの精度は?
最近はナビにスマホを使うのがごく普通になってきました。
車やバイクだけでなく徒歩で移動するときも、目的の飲み屋を探したりするときに使いますね。
部屋の南側の窓際で測定。
コールドスタート(GPSオフの状態)から立ち上げて3秒ほどで現在地を特定。
かなり速いほうです。
高度の表示はずいぶん違っていますが。(測定場所は高度40mほど)
利用できた衛星は20~26個。
それぞれのレベルは最大で30後半でした。
突出して高い感度ではないですがこのクラスのスマホとしては十分な性能。
XperiaやGalaxyで最大15くらいしか出なかったこともあるので。
GPSアンテナはどうやら本体側面側にあるのか、持ち方によって大幅に感度が変わります。
対応している衛星は
アメリカのGPS、ロシアのGLONASS、中国のBeiDou。
さすが中国産スマホ、BeiDouに対応してますね。
残念ながら日本の「みちびき」と欧州のGalileoには非対応。Galileoは地球の裏側なので日本からは補足できません。みちびきは日本の真上にいる衛星で、これに対応しているとGPSの精度が誤差数センチまで収束するとまで言われるほど。
とはいえこれだけ対応していれば十分な精度でGPSが利用できます。
爆速のロック解除
HUAWEI P20 liteには指紋認証と顔認証が付いています。
これがどちらも爆速の認証速度。
指紋認証は裏面のタッチ部に指をあてると一瞬で画面ロックが解除されます。
顔認証はまず電源ボタンを一回押す必要がありますが、画面に顔を向けているだけで即ロックが解除されます。
どちらも1秒もかからないので本当にロックされていたのかと不安になるほど。
暗いところだとやはり顔認証は失敗しました。
真っ暗でも指紋認証は動作するので便利です。
P20 liteを安く買う方法は?
多くのMVNOで取り扱っています。
僕はOCNモバイルONEのキャンペーンを利用して本体7800円で購入しました。
このキャンペーンはOCNモバイルONEへの新規加入と電話プランの申し込みが必須というもので、音声対応SIMが月額1800円(3GB)、OCNでんわ「かけ放題ダブル」プランが月額2000円の加入が条件になるものでした。
つまり合わせて月額3800円ということになります。
ただこのプラン、抜け道があって、「かけ放題ダブル」のプランが申し込み時の加入だけが条件で、翌月からこのプランを解除できるようになっていました。
なんなのこのガバガバプラン・・・。
さらに初月基本料が無料だったので、初月は端末代一括で7800円を支払ったのみ。
翌月は音声SIMの基本料金1800円で3GB使えて通話は使った分だけになります。
このぶっちぎりの格安購入法は現在はキャンペーンが終了してしまっているので残念ながら利用できません。
こちらはSIM契約で8000円のキャッシュバックがあります。
2台目を買ってしまった・・・
2009年にHTC Desire(SoftBank X06HT)っていう国内初のAndroid2.1搭載スマホを購入して以来、毎年のようにスマホ買ってますが、同じ機種を購入したのはこれが初めて。
速度など使い勝手やタッチの感度、バッテリーの持ちにGPSの精度、写真の画質など実際に3カ月使用してみて、60代の母でも問題なく使えそうだと思えるスマホだったので購入しました。
これでようやくウチの母もガラケー卒業です。
サクラピンクを買いました。
webで見ていた写真より桜の色が薄い感じで白に近い。
けどどうせカバーや手帳で覆うことになるので色なんてどうでもいいかなと思えてくるけど。
アメリカと中国が情報戦争やってるせいでファーウェイがスパイ製品だとかいろいろ言われていますが、P20 liteは分解解析によってスパイチップが入ってないとSuper Micro社がコメントを出しているし大丈夫でしょう。
Super Micro社はアメリカの電子機器企業でPC自作ユーザーなら名前くらい聞いたことがある大企業。ここのマザーボードはハイエンド向けで高価なので買ったことはないですが・・・。